捨てないで!保冷剤での消臭剤の作り方と安全な再利用術を紹介

冷凍庫を開けると、いつの間にか溜まってしまっている保冷剤はありませんか。
そのまま捨ててしまうのはもったいないけれど、使い道がなくて困っているという方も多いかもしれません。

実はその保冷剤、中身を取り出せば優秀な消臭剤として再利用できるんです。
お気に入りのアロマや使いきれない香水を混ぜるだけで、オリジナルの香りを楽しむアイテムに変身します。

今回は、手軽にできる保冷剤消臭剤の作り方について詳しくご紹介します。
身近にある柔軟剤を使ったアレンジや、トイレや玄関といった場所別の活用法についても触れていきますね。

気になる消臭剤としての効果や、いつまで使えるのかといった期間の目安もしっかり解説します。
また、使い終わった後の正しい捨て方や、猫や子供がいるご家庭で注意したい危険についてもまとめました。

ビー玉などを使っておしゃれに飾る方法も紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

  • 余った保冷剤を活用した簡単な消臭剤の作り方
  • トイレや玄関など場所に合わせたおすすめのアロマ
  • 安全に使うための注意点と交換時期の目安
  • 使い終わった後の正しい処分方法
目次

簡単!保冷剤での消臭剤の作り方

  • 保冷剤での消臭剤の効果はある?
  • 保冷剤とアロマの消臭剤の作り方
  • 香水で芳香剤を作る
  • 柔軟剤で芳香剤を作る方法
  • 保冷剤の消臭剤をおしゃれに飾る

保冷剤での消臭剤の効果はある?

保冷剤の中身がなぜ消臭剤として使えるのか、不思議に思う方もいるかもしれません。
多くの保冷剤に使われているのは、高吸水性ポリマーという素材です。

このポリマーは水をたくさん含んでジェル状になっているのですが、表面に目に見えないほどの小さな凹凸がたくさんあります。

この凹凸が空気中の嫌な臭いの成分を吸着してくれるため、置くだけで消臭効果が期待できるのです。

市販の消臭ビーズなどと同じような仕組みだと言えば、イメージしやすいのではないでしょうか。

もちろん、専用の強力な消臭剤と比べると効果は穏やかですが、靴箱やトイレのような狭い空間の臭いを軽減するには十分な働きをしてくれます。

ただ、すべての臭いを完全に消し去るわけではないので、アロマオイルなどを加えて芳香消臭剤として使うのがおすすめです。

再利用することでゴミを減らせて、家の中もいい香りになるなんて一石二鳥ですよね。

保冷剤とアロマの消臭剤の作り方

それでは、実際にアロマオイルを使った基本的な作り方を見ていきましょう。
材料はほとんど家にあるものや100円ショップで揃うものばかりです。

作業を始める前に、保冷剤は冷凍庫から出して常温に戻し、柔らかいジェル状にしておいてくださいね。

用意するものと手順

材料・道具説明
保冷剤高吸水性ポリマー製のもの(50g程度)
アロマオイルお好みの精油(5~10滴)
空き容器ジャムの瓶やプリンカップなど
竹串かき混ぜる用(割り箸でも可)

作り方はとてもシンプルです。
まず、用意した空き容器に解凍した保冷剤の中身を移します。

このとき、袋の端をハサミで切って、絞り出すようにするとスムーズです。
次に、アロマオイルを5滴から10滴ほど垂らしてください。

香りの強さは部屋の広さや好みによって調整すると良いですが、最初は少なめに入れて様子を見ると失敗がありません。

最後に竹串で全体をぐるぐると混ぜ合わせれば完成です。

精油の種類によって期待できる効果も変わります。
例えば、リラックスしたいならラベンダー、すっきりさせたいならレモンやペパーミントなどがぴったりです。

自分だけのオリジナルの香りを作れるのも、手作りならではの楽しさですね。

香水で芳香剤を作る

昔買ったけれど好みが変わってしまったり、少しだけ残って使い切れなかったりする香水はありませんか。
そんな香水も、保冷剤と組み合わせれば素敵な芳香剤として蘇らせることができます。

作り方はアロマオイルの場合とほとんど変わりません。

容器に移した保冷剤ジェルに、香水を数プッシュ吹きかけるか、蓋を開けて数滴垂らして混ぜるだけです。
香水はアロマオイルに比べて香りが強いことが多いので、最初は少しずつ加えていくのがポイントになります。

もしスプレータイプで飛び散るのが心配な場合は、一度別の場所でティッシュなどに吹きかけて香りを確認してから、液体の状態で混ぜ込むと良いでしょう。

香水にはアルコールが含まれているため、アロマオイルよりも香りが広がりやすいという特徴があります。

その分、揮発するのが少し早い傾向にありますが、お部屋がお気に入りの香水の香りで満たされるのは気分が上がるものです。

ドレッサー周りやクローゼットなど、身支度をする場所に置くのも素敵ですね。

柔軟剤で芳香剤を作る方法

アロマオイルや香水が手元にない場合や、もっと身近な香りで楽しみたいという場合は、普段使っている洗濯用の柔軟剤を使うこともできます。

柔軟剤の香りは衣類からふわりと漂う清潔感のある香りなので、リビングや寝室など、家族みんなが過ごす場所にも馴染みやすいのが魅力です。

作り方は、保冷剤ジェル50gに対して、柔軟剤を小さじ1杯(約5ml)程度混ぜるのが目安になります。
柔軟剤は液体なのでジェルと混ざりやすく、全体に均一に香りを付けることができますよ。

ただし、入れすぎると水分量が増えてジェルが水っぽくなってしまったり、香りが強すぎて気分が悪くなってしまったりすることもあるので注意が必要です。

また、柔軟剤の種類によっては、ジェルと混ぜることで色が白濁したり、少し変わった色合いになったりすることもあります。

それも一つの味わいとして楽しめますが、見た目が気になる場合は色付きの瓶を使ったり、後ほど紹介するデコレーションを工夫したりしてみると良いでしょう。

保冷剤の消臭剤をおしゃれに飾る

せっかく手作りするなら、見た目にもこだわってインテリアの一部として楽しみたいですよね。
透明なガラス容器を使えば、中身のジェルがきれいに見えて、涼しげなオブジェのようになります。

簡単なアレンジ方法をいくつかご紹介しましょう。

まずおすすめなのが、水性ペンや絵の具を使った色付けです。

ジェルに混ぜる前に、少量の絵の具を水で溶いて混ぜたり、容器の内側を水性ペンで塗ってからジェルを入れたりすることで、ほんのりと色づいたきれいな消臭剤になります。

青とピンクでグラデーションを作ったり、層にして重ねたりすると、とても手が込んでいるように見えますよ。

さらに、ビー玉やガラスの小石、造花などをジェルの中に埋め込むのも素敵です。
光が当たるとキラキラと輝いて、玄関や窓辺を明るく彩ってくれます。

容器の口に麻紐を巻いたり、可愛いリボンを結んだりするだけでも雰囲気がぐっと変わります。

100円ショップにはおしゃれな瓶やデコレーション素材がたくさんあるので、ぜひ自分好みにアレンジしてみてくださいね。

安全な保冷剤での消臭剤の作り方と活用

  • 保冷剤での消臭剤はトイレにおすすめ
  • 玄関に置く保冷剤での消臭剤の活用法
  • 消臭剤の期間はいつまで
  • 子供や猫への危険
  • 正しい捨て方
  • まとめ:保冷剤での消臭剤の作り方

保冷剤での消臭剤はトイレにおすすめ

トイレは家の中でも特に臭いがこもりやすい場所なので、保冷剤での消臭剤を置くのにうってつけのスペースと言えます。

狭い空間だからこそ、消臭効果や香りをしっかりと感じられるはずです。
トイレ特有のアンモニア臭などに対しては、消臭・抗菌作用のあるアロマオイルを選ぶとより効果的になります。

特におすすめなのが、ティートリーペパーミントユーカリといった清涼感のある香りです。
これらの精油には、空気をすっきりとさせるだけでなく、雑菌の繁殖を抑える働きも期待できます。

レモングラスなどの柑橘系の香りも、爽やかで清潔感があるのでトイレにはぴったりですね。

設置する際は、タンクの上や棚の隅など、邪魔にならない場所に置きましょう。

もし香りが弱くなってきたと感じたら、ジェルを少しかき混ぜて新しい空気に触れさせたり、アロマオイルを1~2滴追加したりすることで復活します。

市販の芳香剤の強すぎる香りが苦手な方でも、手作りならほのかな香りに調整できるので快適に過ごせますよ。

玄関に置く保冷剤での消臭剤の活用法

家の顔とも言える玄関ですが、靴箱から漂う臭いや湿気には悩まされがちです。
ここでも保冷剤消臭剤が大活躍します。

玄関は来客が最初に通る場所なので、消臭だけでなく「ウェルカムフレグランス」として香りのおもてなしをするのも良いアイデアです。

靴箱の中に入れる場合は、こぼれないように安定した瓶を使い、棚の隅に置くと良いでしょう。

靴の臭い対策には、重曹と併用するのも一つの手ですが、保冷剤での消臭剤単体でも十分にリフレッシュ効果があります。

香りとしては、誰にでも好まれやすいオレンジスイートグレープフルーツなどの柑橘系、あるいはヒノキのようなウッディ系の香りがおすすめです。

まるで森林浴をしているような清々しい空気で出迎えられたら、お客様もきっと喜んでくれるはずです。

また、玄関は人の出入りが多く空気が動く場所なので、香りが広がりやすいというメリットもあります。
季節に合わせて、夏はミント系、冬は温かみのある香りなど使い分けるのも楽しいですね。

見た目をおしゃれにしておけば、靴箱の上などの目立つ場所にインテリアとして飾ることもできます。

消臭剤の期間はいつまで

手作りした保冷剤での消臭剤は、一体どれくらいの期間使い続けられるのか気になりますよね。
置く場所の環境や季節によって多少前後しますが、一般的には2週間から3週間程度が交換の目安とされています。

ジェルに含まれる水分が徐々に蒸発していくため、時間が経つにつれてジェルが乾燥し、小さく縮んでいきます。

状態の変化対処法
表面が少し乾いてきた水を少量足して混ぜる
香りがしなくなったアロマオイルを追加する
ジェルがカラカラに干からびた寿命なので処分・交換する
カビが生えたり変色したりした直ちに使用を中止して捨てる

前述の通り、乾燥してきたら少し水を足してかき混ぜることで、ある程度は復活させることができます。

しかし、あまり長く使いすぎると、空気中のホコリを吸着して不衛生になったり、湿気の多い場所ではカビが生えてしまったりすることもあります。

特に梅雨の時期や湿気の多い洗面所などに置く場合は、こまめに状態をチェックしましょう。

見た目が明らかに小さくなって干からびてきたり、嫌なにおいが混ざってきたりしたら、無理に復活させようとせずに新しいものと交換するタイミングです。

保冷剤は冷凍庫にストックがあることが多いと思いますので、定期的にリフレッシュするつもりで作り直すのが衛生的で効果も維持できます。

子供や猫への危険

保冷剤での消臭剤を作る上で、最も注意しなければならないのが誤飲などの事故です。

保冷剤のジェルはプルプルしていて美味しそうに見えるため、小さな子供やペットが誤って口に入れてしまう危険性があります。

特に高吸水性ポリマーは体内で水分を吸収して膨張するため、腸閉塞などを引き起こす恐れがあり大変危険です。

また、保冷剤の中には「エチレングリコール」という有害な成分が含まれているタイプも存在します。
最近の家庭用保冷剤の多くは安全性の高い成分で作られていますが、古いものや業務用のものには注意が必要です。

安全な保冷剤の見分け方

  • 「高吸水性ポリマー」の表記があるもの:比較的安全です。
  • 凍らせてもカチカチにならず柔らかいもの:ジェル状のタイプは作りやすく、多くの家庭用製品がこれに当たります。
  • 「エチレングリコール」の表記があるもの毒性が強いため、絶対に中身を出してはいけません。

猫を飼っているご家庭では、アロマオイルの種類にも気を配る必要があります。
猫は人間や犬とは体の仕組みが異なり、精油の成分を体内で分解できないため、中毒症状を起こすことがあります。

基本的に猫がいる部屋ではアロマオイルの使用は避けるか、獣医師に確認してから使用するようにしてください。

安全のためには、子供やペットの手が届かない高い場所に設置するか、しっかりと蓋のできる容器(穴を開けて使うなど)を工夫することが大切です。

正しい捨て方

使い終わって干からびてしまった保冷剤消臭剤は、どのように処分すれば良いのでしょうか。
ジェル状のものを見ると、ついトイレやキッチンのシンクに流したくなるかもしれませんが、これは絶対にNGです。

先ほども触れたように、高吸水性ポリマーは水を吸って膨らむ性質があります。
排水溝に流してしまうと、配管の中で水分を吸って膨張し、詰まりの原因になってしまいます。

一度詰まると修理が大変になることもあるので、水回りには絶対に流さないようにしてください。

正しい捨て方は、「可燃ごみ(燃やすごみ)」として出すのが一般的です。

容器に残ったジェルを新聞紙や不要な布などに包んで、水分が漏れないようにビニール袋に入れてからゴミ箱へ捨てましょう。

ただし、自治体によっては「不燃ごみ」や「プラスチックごみ」として扱う場合もあります。
念のため、お住まいの地域のゴミ分別ルールを確認しておくと安心です。

容器として使った瓶などは、きれいに洗って資源ごみとして出すか、次の消臭剤作りに再利用してくださいね。

まとめ:保冷剤での消臭剤の作り方

  • 冷凍庫に余った保冷剤は中身を出して消臭剤として再利用できる
  • 保冷剤の成分である高吸水性ポリマーが臭いを吸着する仕組み
  • 作り方は容器にジェルを移してアロマオイルを5~10滴混ぜるだけ
  • 余った香水や柔軟剤を使っても良い香りの芳香剤が作れる
  • ジェル状に戻した保冷剤を使うのが基本
  • 水性ペンや絵の具で色付けするとインテリア性がアップする
  • ビー玉や造花を飾っておしゃれに楽しむのがおすすめ
  • トイレには抗菌作用のあるティートリーやミント系が適している
  • 玄関には柑橘系やウッディ系の香りでウェルカムフレグランスを
  • 効果の持続期間はおよそ2週間から3週間が目安
  • 乾燥してきたら水を足すと少し復活するがカビには注意
  • 子供やペットの誤飲を防ぐため置き場所に配慮する
  • 猫がいる家庭ではアロマオイルの使用に十分注意する
  • 使い終わったジェルは排水溝には絶対に流さない
  • 新聞紙などに包んで可燃ごみとして捨てるのが基本ルール
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