「お部屋をスッキリさせたい!」と思って断捨離を始めてみたものの、どこから手をつけていいか分からず、結局何も変わらないまま…なんて経験はありませんか?
いざやろうとすると、断捨離初心者のためのやることリストを探したり、なかなか捨てられない服の扱いに悩んだり。
思い出の品を前にすると、断捨離で捨てられないものの基準が分からなくなり、手が止まってしまうこともありますよね。
この記事では、そんなあなたのための具体的な断捨離のやり方とステップを、わかりやすく解説していきます。
断捨離で挫折しないコツはもちろん、多くの人が感じる「もったいない」という心理の乗り越え方、そして断捨離のメリットで人生変わると言われる理由まで、幅広くカバーします。
どこから始めるか迷いがちな部屋の選び方から、後悔しない本の断捨離、さらには少し難しい実家の片付けを親と進めるヒントまで、あなたが今日から一歩を踏み出せる情報が満載です。
- 断捨離を始めるべき場所と具体的な手順がわかる
- 捨てられないモノとの向き合い方と判断基準が身につく
- 挫折せず断捨離を続け、理想の空間を維持するコツがわかる
- 断捨離がもたらす心や生活へのポジティブな変化を理解できる
初めての断捨離、何から始める?基本を解説

- 断捨離はどこから始める?おすすめの部屋
- 断捨離初心者のためのやることリスト
- 後悔しない断捨離のやり方とステップ
- 断捨離で捨てられないものの基準とは?
- 「もったいない」と感じる断捨離の心理
断捨離はどこから始める?おすすめの部屋
断捨離を始めよう!と決意したとき、多くの人が最初にぶつかるのが「いったい、どこから手をつければいいの?」という疑問です。
リビングやクローゼット全体など、広い場所から始めようとすると、物の多さに圧倒されてしまい、途中で挫折してしまう原因になります。
だからこそ、一番大切なのは「小さな成功体験を積み重ねること」なんです。
まずは「これならできそう!」と思えるような、狭い範囲からスタートするのがおすすめですよ。
初心者さんにおすすめのスタート場所
- 引き出し1段
- いつも使っているカバンの中
- 玄関の靴箱の一部分
- 洗面所の鏡の裏の収納棚
たとえば、「今日はキッチンのカトラリーの引き出しだけ」と決めてみましょう。
中身を全部出してみて、本当に使っているものだけを残す作業は、30分もかからずに終わるかもしれません。
でも、その小さな達成感が「次もやってみよう!」というモチベーションに繋がるのです。
「え、そんな小さな場所からでいいの?」と思うかもしれませんが、それで良いんです!
大切なのは、断捨離を特別な大掃除と捉えず、日常の片付けの延長として始めることなんですよ。
下の表で、場所ごとの特徴をまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
| 場所 | 難易度 | おすすめポイント |
|---|---|---|
| 引き出し・ポーチの中 | ★☆☆ | 短時間で終わり、達成感を得やすい。判断に迷う物が少ない。 |
| 玄関・下駄箱 | ★★☆ | 家の顔なので、綺麗になると気分が上がる。靴は要・不要の判断がしやすい。 |
| クローゼットの一部(トップスだけ等) | ★★★ | 服は「まだ着るかも」と迷いがち。まずはシーズンオフの物から始めるのがおすすめ。 |
| リビング全体 | ★★★★★ | 家族の物も多く、難易度が高い。ある程度慣れてからの挑戦がベター。 |
このように、まずは自分の気持ちが軽くなる場所から始めてみてください。
一度スッキリ感を味わうと、断捨離がきっと楽しくなりますよ。
断捨離初心者のためのやることリスト

「どこから始めるか決まったけど、具体的にどう動けばいいの?」そんなあなたのために、失敗しないための「やることリスト」を用意しました。
この手順通りに進めれば、初心者さんでもスムーズに断捨離を進められますよ。
1. まずはゴールをざっくり決める
いきなり物を捨て始めるのではなく、「この部屋をどんな風に使いたいかな?」とイメージすることから始めます。
「友達を呼べるスッキリしたリビングにしたい」「趣味に没頭できるデスク周りにしたい」など、ポジティブな目的があると、片付けのモチベーションがぐっと上がります。
2. 小さな範囲に対象を絞る
前述の通り、最初から大きな範囲に手を出すのは挫折のもとです。
「今日はこの棚だけ」「今週は洗面所をやる」というように、具体的な場所と期間を決めましょう。
3. 中身を「全部出す」
これがとても重要なステップです。対象エリアの物を一度すべて外に出して、自分がどれだけの物を持っているのかを「見える化」します。
奥にしまい込んで忘れていた物や、同じような物がいくつも出てきたりして、驚くこともありますよ。
4. 3種類に仕分ける
出した物を一つひとつ手に取り、「必要・不要・保留」の3つに分類していきます。
直感で、あまり時間をかけずに判断するのがコツです。
・必要:今使っている、これからも絶対使うもの
・不要:壊れている、1年以上使っていないもの
・保留:迷うもの、すぐには判断できないもの
「保留ボックス」を用意して、迷った物はそこにとりあえず入れておきましょう。
箱に「半年後に見直す」など期限を書いておくと、気持ちの整理がしやすくなります。
5. 不要な物を手放す
「不要」と判断した物は、潔く手放しましょう。ゴミの日に出すだけでなく、フリマアプリで売ったり、リサイクルショップに持ち込んだり、友人に譲ったりと、色々な方法があります。
「捨てる」以外の選択肢があると、罪悪感が和らぎますね。
6. 必要な物を使いやすく収納する
最後に、「必要」な物だけを収納スペースに戻します。
この時、使用頻度を考えて配置するのがポイント。
よく使う物は一番取り出しやすい「ゴールデンゾーン(目線から腰の高さ)」に置くと、日々の暮らしがとても楽になります。
収納スペースに戻す前に、さっと拭き掃除をしておくと、さらに気持ちが良いですよ。
後悔しない断捨離のやり方とステップ

断捨離でよく聞く失敗談が、「勢いで捨てすぎて、後で必要になって後悔した…」というもの。そうならないためには、感情的にならず、しっかりとしたステップを踏むことが大切です。
ここでは、後悔を防ぐための具体的なやり方を詳しく見ていきましょう。
基本の流れは、先ほどの「やることリスト」と同じですが、特に「分ける」ときの心の持ち方が重要になります。
後悔しないための3ステップ
- ステップ1:全部出して客観視する
収納されている状態だと、一つひとつの物への愛着が湧きやすいものです。一度全部出して平らな場所に並べることで、冷静に「これは本当に今の私に必要?」と問いかけることができます。 - ステップ2:「今の自分」を軸に分ける
「高かったから」「いつか使うかも」という過去や未来への執着ではなく、「今の私が使っているか?」「今の私が好きか?」を基準に判断しましょう。1年以上使っていない物は、今後も使わない可能性が高いと考えられます。 - ステップ3:「保留」という逃げ道を作る
どうしても判断に迷う物は、無理に捨てなくて大丈夫です。「保留ボックス」を活用し、一時的に時間をおくことで、冷静な判断ができるようになります。このワンクッションが、後悔を防ぐための大切なセーフティネットになるのです。
注意!疲れているときは判断しない
疲れているときや気持ちが落ち込んでいるときは、正常な判断がしにくいものです。ネガティブな気持ちで物を捨ててしまうと、後悔に繋がりやすくなります。断捨離は、心と時間に余裕がある時に行うのがベストですよ。
断捨離は、単なる「捨てる作業」ではありません。
物と向き合い、自分の価値観を再確認するプロセスです。
一つひとつ丁寧に向き合えば、捨てることへの罪悪感も薄れ、納得感のある片付けができますよ。
断捨離で捨てられないものの基準とは?

「これは…捨てていいのかな?」と、手が止まってしまうこと、ありますよね。
特に思い入れのある品や、まだ使えるキレイな物だとなおさらです。
そんなときのために、自分の中に「捨てないものの基準」をしっかり持っておくと、判断がスムーズになります。
無理にすべてを捨てる必要はありません。
あなたにとって本当に大切なものは、堂々と残して良いのです。
では、どんなものを残すべきか、具体的な基準を見ていきましょう。
残すべきものの判断基準
- 今、実際に使っているもの
これは最も分かりやすい基準ですね。日常生活や仕事で頻繁に使っているものは、当然「必要」なものです。 - なくなると、すぐに買い直す必要があるもの
冠婚葬祭で使うフォーマルウェアや、防災グッズ、常備薬など、使用頻度は低くても、いざという時にないと困るものは必ず保管しておきましょう。 - 心から「ときめく」もの
見ていて幸せな気持ちになるお気に入りの雑貨、読むと元気が出る本、大切な人からの手紙など、あなたの心を豊かにしてくれるものは、実用性がなくても残す価値があります。 - 思い出そのものであるもの
子どもの頃の作品や、家族の写真など、二度と手に入らないプライスレスな思い出の品は、無理に手放す必要はありません。ただし、無尽蔵に増やすのではなく、「この箱に入るだけ」とルールを決めて大切に保管するのがおすすめです。
分かります、思い出の品って本当に捨てられないですよね。
私も学生時代の日記や手紙が大量にあって、すごく悩みました。
でも、「思い出ボックス」を一つ作って、そこに入る分だけを残すようにしたら、気持ちがすごく楽になりましたよ。
迷ったときの魔法の質問
どうしても迷ったら、自分にこう問いかけてみてください。
「もし今、これと同じものにお金を出して買う?」
この質問に「No」と答えたなら、それはもう手放しても良いサインかもしれません。
これらの基準を参考に、「捨てる」か「捨てない」かではなく、「今の自分に必要か、大切か」という視点で、物と向き合ってみてくださいね。
「もったいない」と感じる断捨離の心理

断捨離最大の敵とも言えるのが、「もったいない」という感情です。
「まだ使えるのに捨てるのは…」「高かったのに…」そう思うのは、とても自然なこと。
この感情の正体を知ることで、少しだけ乗り越えやすくなるかもしれません。
この「もったいない」という気持ちの裏には、いくつかの心理的な要因が隠されています。
1. 損失回避バイアス
人は、「何かを得る喜び」よりも「何かを失う痛み」を強く感じる傾向があります。
物を手放すことは「損失」と脳が判断するため、「将来使うかもしれないのに失いたくない」という気持ちが強く働き、捨てられなくなってしまうのです。
2. サンクコスト(埋没費用)効果
「これは1万円もしたから」「これを手に入れるために何時間も並んだから」といったように、すでにかけてしまったお金や時間、労力を惜しんでしまう心理です。
本当はもう使っていなくても、かけたコストを無駄にしたくないという気持ちが、手放すことをためらわせます。
3. 未来への不安
「いつかまた必要になるかもしれない」「ないと困るかもしれない」という、漠然とした未来への不安から物を溜め込んでしまうケースです。
これは、物がたくさんあることで安心感を得ようとする心理の表れでもあります。
「高かった服、一度しか着てないけどもったいなくて捨てられない…」これ、本当によくありますよね。
でも、その服をクローゼットに置いておくことで、スペースという大切な資源を使い、見るたびに罪悪感を感じるという「心のコスト」もかかっているのかもしれません。
では、この「もったいない」の気持ちと、どう付き合っていけば良いのでしょうか。
「もったいない」を乗り越えるヒント
- 「捨てる」以外の選択肢を考える:フリマアプリで売る、寄付する、リメイクするなど、「誰かの役に立つ」「形を変えて活かす」と考えれば、手放しやすくなります。
- 持っていることのデメリットを考える:収納スペースの圧迫、掃除の手間、探し物にかかる時間など、所有し続けることで失っているものに目を向けてみましょう。
- 写真に撮ってから手放す:思い出の品は、写真に残すことで「記憶」として保存できます。物自体がなくても、思い出はなくなりません。
「もったいない」は、物を大切にする素敵な気持ちです。
その気持ちを否定せず、上手に付き合いながら、今の自分にとって本当に価値のあるものを選び取っていきましょう。
断捨離が続く!何から始めるか迷った時のコツ

- 服が捨てられない時の対処法
- 本を捨てて後悔しない方法
- 実家の片付けを親と進める断捨離のコツ
- 挫折しないためのコツ
- 断捨離のメリットで人生変わるって本当?
服が捨てられない時の対処法
クローゼットはパンパンなのに、「明日着ていく服がない…」と感じたことはありませんか?
服は断捨離の中でも特に難易度が高いアイテムの一つです。
「高かったから」「痩せたら着るかも」「思い出があるから」など、捨てられない理由は様々ですよね。
でも、大丈夫。
ただ「捨てる」だけが断捨離ではありません。ここでは、気持ちよく服を手放すための対処法をご紹介します。
ステップ1:まずは現状把握!全部出してみる
基本に忠実に、まずはクローゼットの中の服をすべて出してみましょう。
自分がどれだけの服を持っているか、同じようなデザインの服が何枚もあることなどに気づくだけでも、大きな一歩です。
ステップ2:「一軍・二軍・保留」に分ける
出した服を、以下の基準で分けてみましょう。
- 一軍(ときめく服):今すぐ着たい、お気に入りの服。
- 二軍(迷う服):着心地は良いけどデザインが古い、少しサイズが合わないなど、何かしらのマイナス点がある服。
- 戦力外(手放す服):1年以上着ていない、シミや黄ばみがある、今の自分に似合わない服。
二軍の服は、「保留ボックス」に入れて、ワンシーズン寝かせてみるのがおすすめです。
その期間中に一度も「着たい」と思わなければ、きっともう着ることはありません。
気持ちよく手放せるようになりますよ。
ステップ3:「捨てる」以外の方法で手放す
「戦力外」や「保留」から移行した服も、ゴミ袋に直行させるのは心が痛みますよね。
そんな時は、以下のような方法を検討してみてください。
服のセカンドライフ
- 売る:フリマアプリやリサイクルショップを活用。少しでもお金になれば嬉しいですよね。
- 譲る:友人や家族で着てくれそうな人がいれば、譲るのも素敵です。
- 寄付する:古着を回収している団体やアパレルショップに寄付すれば、社会貢献にも繋がります。
- リメイクする:Tシャツをカットして掃除用のウエス(布)にしたり、お気に入りの柄の部分を切り取って小物を作ったりするのも楽しいですよ。
このように、「捨てる」のではなく「次の活躍の場を与える」と考えると、罪悪感なくクローゼットをスッキリさせることができます。
今のあなたを輝かせてくれる「一軍」の服だけに囲まれたクローゼットを目指しましょう!
本を捨てて後悔しない方法

本棚にずらりと並んだ本。それは知性の象徴でもあり、自分の歴史の一部でもありますよね。
だからこそ、いざ手放そうとすると「また読み返すかも」「絶版になってたらどうしよう」と不安になり、なかなか捨てられないものです。
本の断捨離で後悔しないためには、感情だけでなく、しっかりとした基準を持って臨むことが大切です。
後悔しないための「残す本」の基準
「捨てる本」を選ぶのではなく、「残したい本」を選ぶという視点で考えてみましょう。
- 何度も読み返している、バイブルのような本
読むたびに新しい発見があったり、自分の心の支えになっていたりする本は、無理に手放す必要はありません。それはあなたの人生にとって大切な資産です。 - 仕事や勉強で、資料として頻繁に参照する本
専門書や資料集など、すぐに情報にアクセスする必要がある本は、手元に置いておくべきです。 - 絶版などで、再入手が困難な本
「もしまた読みたくなったら、図書館で借りたり電子書籍で買ったりすればいい」と割り切るのも一つの手ですが、それが難しい希少な本は大切に保管しましょう。 - 装丁が好き、持っているだけで幸せな気持ちになる本
内容だけでなく、インテリアとして、アートとして心を満たしてくれる本も、あなたの「ときめき」の対象なら残してOKです。
「いつか読むかも」と思って積ん読になっている本、ありますよね…。
私の本棚にもたくさんありました。
でも、「1年以内に読まなかったら手放す」と決めたら、不思議と「じゃあ今読もう!」と思えたり、逆に「やっぱり読まないな」とすんなり手放せたりしましたよ。
「情報」は手放しても良い
一度読んでもう満足した小説や、情報が古くなってしまったビジネス書などは、手放す候補です。
本から得た知識や感動は、すでにあなたの中に蓄積されています。物としての本がなくなっても、その価値が消えるわけではありません。
手放すと決めた本は、服と同じように古本買取サービスを利用したり、図書館や施設に寄付したりするのがおすすめです。
あなたの本棚で眠っていた本が、次の誰かの知的好奇心を満たすかもしれません。
そう考えると、少し嬉しい気持ちで送り出せますね。
実家の片付けを親と進める断捨離のコツ

自分の家の断捨離とは一味も二味も違うのが、「実家の片付け」です。そこは親のテリトリーであり、一つひとつの物に親の長い歴史や思い出が詰まっています。
子ども世代の価値観で「これはゴミでしょ」と勝手に捨ててしまうのは、絶対にNGです。
親の気持ちを尊重し、親子関係を壊さずに片付けを進めるには、いくつかの大切なコツがあります。
1. 主役は「親」。私たちはサポーターに徹する
まず心に留めておきたいのは、実家の物の所有権は親にあるということ。
私たちはあくまで「手伝う」立場です。
「捨てなよ」と命令するのではなく、「これはどうする?」と一つひとつ確認する姿勢が何よりも大切になります。
2. 「捨てる」ではなく「整理する」と言う
「捨てる」という言葉は、親世代にとって強い抵抗感を生むことがあります。
「少し整理して、もっと安全で暮らしやすいお家にしない?」というように、ポジティブな目的を伝えることで、親も前向きな気持ちになりやすいです。
親に響く「片付けのメリット」
- 床に物がないと、つまずいて転ぶ心配がなくなるよ(安全)
- 掃除がしやすくなって、楽になるよ(健康・快適)
- 探し物がすぐ見つかるようになるよ(時間)
- 孫が遊びに来たとき、広く使えて安心だよ(家族)
3. 思い出話を聞く時間と心得る
片付けをしていると、親が昔のアルバムや品物を手に取り、思い出話が始まることがあります。
作業は進まないかもしれませんが、それを遮ってはいけません。
それは、親が物と心に整理をつけている大切な時間です。
じっくり話を聞いてあげることが、結果的に片付けをスムーズに進める一番の近道になります。
最初は「早く進めたいのに…」と焦るかもしれませんが、思い出話は最高のコミュニケーションの機会です。知らなかった親の一面が見えたりして、親子の絆が深まることもありますよ。
4. 自分の物から手をつける
実家に置きっぱなしになっている自分の昔の教科書や漫画、服などはありませんか?
まずはそれらを自分で片付ける姿を見せることで、「じゃあ私も…」と親が動くきっかけになることがあります。
一度にやろうとしない
実家の片付けは長期戦です。一日一箇所、一時間だけなど、親子ともに疲れないペースで進めましょう。
「また今度やろうね」と、継続することが大切です。
親の人生を尊重し、対話を重ねながら進めること。それが、実家の片付けで最も重要なポイントです。
挫折しないためのコツ

断捨離を始めたけれど、途中でやる気がなくなってしまった…そんな経験、誰にでもあります。
完璧を目指しすぎたり、一気にやろうとしすぎたりするのが、主な原因です。
ここでは、無理なく、楽しく断捨離を続けるための、ちょっとしたコツをご紹介しますね。
1. ハードルを極限まで下げる
「休日に一日かけてやるぞ!」と意気込むと、始める前から疲れてしまいます。
「1日1捨」という言葉があるように、毎日1つだけ何かを手放す、というルールから始めてみてはいかがでしょうか。
「今日は期限切れの調味料を1つ捨てる」「読まないDMを1枚捨てる」。
これなら、どんなに忙しい日でも続けられそうですよね。
2. 時間で区切る
「この引き出しを全部片付ける」と場所で区切るのがつらいときは、「タイマーを15分セットして、その間だけやる」という方法がおすすめです。
終わりが見えていると、集中力もアップしますし、「思ったより進んだ!」という満足感も得やすいですよ。
3. 「ビフォーアフター」を写真に撮る
片付ける前のごちゃっとした状態(ビフォー)と、片付けた後のスッキリした状態(アフター)を写真に撮っておきましょう。
自分の頑張りが目に見えてわかるので、モチベーション維持に絶大な効果があります。
SNSで報告しあうのも、励みになって良いですね。
私もよくやります!
片付けた場所の写真を撮って、時々見返すと「私、頑張ったな〜」って自己肯定感が上がります(笑)。
小さな変化でも、記録に残すのは本当におすすめです。
4. 自分をたくさん褒める
「引き出し1つ片付けられた!私えらい!」「今日は3つも手放せた!すごい!」というように、どんなに小さなことでも、自分自身をたくさん褒めてあげましょう。
断捨離は自分と向き合う作業。
自分を一番の味方につけて、楽しみながら進めていきましょう。
挫折しそうになったら…
もしやる気がなくなったら、それは「疲れているよ」というサインかもしれません。
無理せず、一度お休みしましょう。そして、スッキリした場所で美味しいお茶を一杯飲んでみてください。
「やっぱりこの快適さ、いいな」と感じられたら、また自分のペースで再開すれば良いのです。
完璧じゃなくていい。少しずつでも続けていれば、必ずお部屋も心も変わっていきます。
あなたのペースを大切にしてくださいね。
断捨離のメリットで人生変わるって本当?
「断捨離をしたら、人生が変わった!」そんな話を聞いたことはありませんか?
「大げさだなあ」と思うかもしれませんが、あながち嘘ではないんです。
断捨離は、単なるお片付けではありません。物と向き合うことを通して、自分自身と向き合い、生き方そのものを見直すきっかけを与えてくれます。
では、具体的にどんな良いことがあるのでしょうか?
1. 時間に余裕が生まれる
物が少なくなると、まず「探し物」の時間が激減します。
「あれ、どこに置いたっけ?」と部屋中を探し回るストレスから解放されるのです。
また、掃除も圧倒的に楽になります。
床に物がなければ、掃除機をかけるのも一瞬。
こうして生まれた時間は、自分の好きなことや、大切な人と過ごすために使えます。
2. お金が貯まりやすくなる
断捨離をすると、自分が持っている物を正確に把握できるようになります。
そのため、「同じような服を買ってしまった」「まだストックがあったのに、また買ってしまった」という無駄遣いが自然と減っていくのです。
本当に必要なもの、心から気に入ったものだけを買うようになるので、満足度も高く、結果的にお金が貯まりやすくなります。
3. 心に余裕ができて、ストレスが減る
ごちゃごちゃした空間は、知らず知らずのうちに視覚的なストレスを与えています。
部屋がスッキリすると、頭の中もクリアになり、気持ちが穏やかになります。
イライラすることが減ったり、物事の判断が早くなったりと、精神面に良い影響がたくさんあるのです。
4. 自分の「好き」や価値観が明確になる
「何を残し、何を手放すか」という選択を繰り返すうちに、「自分は本当は何が好きなのか」「何を大切にして生きていきたいのか」という自分の価値観がハッキリしてきます。
物に振り回されるのではなく、自分軸で物事を選び取れるようになる。
これこそが、断捨離が人生を変えると言われる最大の理由かもしれません。
断捨離は、過去への執着や未来への不安を手放す練習でもあります。
「今の自分」を大切にできるようになると、人間関係や仕事など、生活のあらゆる面で良い選択ができるようになっていくんですよ。
もちろん、変化の度合いは人それぞれです。
でも、小さな場所の断捨離からでも、必ず「気持ちいい!」というポジティブな変化を感じられるはず。
その小さな一歩が、あなたの人生をより豊かにするきっかけになるかもしれません。
結論:断捨離は何から始めるべきか
ここまで、断捨離の様々な側面についてお話ししてきました。
最後に、この記事の要点をまとめてみましょう。
「断捨離、何から始めよう?」と迷ったら、ぜひこのリストを思い出してくださいね。
- 断捨離は広い場所からではなく小さな場所から始める
- まずはお財布や引き出し一個など簡単な場所で成功体験を積む
- 片付けたい場所の物を一度すべて出して全体量を把握する
- 「必要」「不要」「保留」の3つに分けて判断する
- 判断に迷う物は「保留ボックス」に入れて時間を置く
- 「今の自分が必要か、ときめくか」を基準に選ぶ
- 「もったいない」は自然な心理だと理解し、自分を責めない
- 服や本など捨てにくい物は「売る・譲る・寄付する」を検討する
- 実家の片付けは親の気持ちを最優先し、勝手に捨てない
- 思い出話を聞くことも片付けの大切なプロセスと心得る
- 「1日1捨」や「15分だけ」など低いハードルで継続する
- 頑張った自分をたくさん褒めてモチベーションを維持する
- 物が減ると時間やお金、心に余裕が生まれるメリットがある
- 断捨離は自分の価値観を見つめ直すきっかけになる
- 完璧を目指さず、自分のペースで楽しみながら進めることが最も大切
